2008年12月16日

タイム4

内山看護婦(伊藤蘭)は貞美の異変をなんとなく気づき始めていた。



がん治療のため、別の病院に通院する貞美。


家に帰ってタバコを一服。ルイが掲載されている雑誌を眺めた。

チェロを取り出し、昔を思い出す貞美。

~~~~~
犬の蛍と小さい二人の子、妻たちと風のガーデンを楽しんでいた。

場面は変わって、内山看護婦との不倫中に自分の姉が尋ねてきて、
妻の死を告げられた。駅のホームから身を投げたという。

葬式後、貞三から勘当を告げられる。

来ようと思えば来れたはずだ。うそをつくな。

今年お前は家族の所に何回会いに来た。
岳という子供がありながら妻に全て押し付けて。
養護学校に顔をだしたことがあるのか!?
相談にのってやったことがあったか!?

お前はこともあろうに女のところにいた。

人の痛みを除いてやるのが麻酔科医のおまえの仕事じゃないのか。




母さんの死んだときもお前は外にいた。

あの時も女のところにいて、死を見るのを避けた。

死を見るのが耐えられなかったといった。

そんなお前が今は一流の麻酔科医だと。

冗談じゃない!

お前は単なる臆病な女たらしだ。
お前のような人格破綻者はそもそも医者でいる資格はない。

当然親である資格もない。

俺の息子である資格はない。

ルイと岳は俺が富良野で育てる!

親子の縁は今日限りで切る!

二度と富良野に足を踏み入れるな!

貞美は涙を流していた。

~~~~~~~~~

そんなシーンを思い出していた。

と、突然胸が痛み出す。
急いでパッチのようなものを箱から取り出し胸に貼った。


うっすらと意識が遠のいていく感じだったが
そこへインタホンが鳴る。

内山看護婦だった。

スーパーの袋を持っていた。買い物が帰りのようだ。

「おつまみ作るね。」と気を使ったが、いらない、と貞美。


ここでも痩せたんじゃないか、と言われる。

ダイエット中だと言い張った。

タバコを始めたことも指摘された。


「大天使ガブリエルがアメリカ人に聞いた…」とジョークを言おうとしたがその先は出てこなかった。

片付けをしている貞美を横に、内山看護婦はここで、先ほど貞美が使用したパッチを発見する。

ごみ箱をチラ見し、それを続けていることを悟った。






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Posted by ろきお at 23:18 │風のガーデン